岐阜県大垣市の地域包括支援センターが主催する主任ケアマネージャーの会にて,体験談の共有を中心に,講演をさせて頂きました(オンライン参加)。
この会には,大垣市内のケアマネージャーや,地域包括支援センターの職員の方々が100名近く参加されており,改めて高齢介護分野でのヤングケアラー支援に対する関心の高まりを実感しました。
私を含め,ヤングケアラー協会のスタッフ2名で講演を実施し,事例の共有やヤングケアラーの存在にどのように気づけるかという視点を中心にお話をさせて頂きました。講演後には,参加者の方々同士での活発な議論も行われ,「"繋ぐ"という視点を大切にしていきたい」,「お手伝いとケアの違いって?」など,多くのご意見がでました。
家族の関係性上の課題や,養育困難などに結びつきやすい精神分野などとは異なり,高齢分野のヤングケアラーの場合,そういった課題が表れにくいという特徴を持つため,実は高齢分野は,最もヤングケアラ―と繋がることが難しい領域になってしまっているという現状があります。実際に,他分野と比較しても,高齢分野のヤングケアラー当事者には中々繋がれていないという現状もあり,さらなる取り組みや,支援者の方々に対する啓発が,今後必要になってくると強く感じています。
自分自身が元当事者でこういった活動をしているからこそ,一人でも多くの高齢分野の支援者の方(他の分野ももちろんですが)にヤングケアラー支援の視点をお伝えできるよう,これからも取り組みを進めていきたいと,今回の講演を経て改めて感じました。
コメント