こども家庭庁がヤングケアラー認知啓発事業の一環として実施している,全国9か所の学校での出前授業。
そのうち,神奈川県にある星槎高等学校での講師を担当させて頂きました。
星槎高等学校は,全国でも数少ない不登校特例校の1つであり,数々の先進的な教育実践の
取り組みを行っている学校でもあります。
授業の中では,こども家庭庁が作成したヤングケアラー啓発動画(ヤングケアラー学び用動画「ヤングケアラーって、実はけっこう身近なのかも」)が流され,国や自治体の担当者の方から,支援の取り組みや相談窓口についても説明も行われました。
個人的に特に印象深かったのが,生徒さんや先生とのトークセッション。
実際の生徒の方から時間いっぱいまでたくさんの質問を頂きましたが,
「友達としてどんな関わりができたら良い?」,「介護保険の利用はどうだったの?」,「『介護』とまではいかなくても,いろんなケアの形があると思う。そういった多様なケアに対する支援はどこまで存在しているの?」
など,その全てがとても良い質問で,生徒の皆さんの視点の鋭さに驚くとともに,現役の学生さんがヤングケアラーというトピックを真剣に考えてくださっていることに大きな希望を感じました。
それと同時に,家族のケアという問題が多くの学生さんにとって身近な問題となっている現状も見逃せないと思います。こうした訪問授業などの取り組みを通して,どのような情報を実際の子どもたちに伝えていけるのか,私自身も今後,実践の中で考え続けていきたいです。
▼当日の訪問授業に関する記事
神奈川新聞「『ヤングケアラー、誰にでも起こり得る』 横浜の星槎高校で経験者が講座」(2024年12月18日 配信)
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